10月1日。大学は今日から新しいセメスターが始まる。気持ちを入れ替えて、緊張感を持って授業に学務に、研究に臨んでいきたい。Forza!
とはいっても、水曜日は授業はなく、今日は会議もなかった。まだ風邪が完全には治りきっていないこともあって、今日は終日家にいた。
Xでは学振の採択率が10%程度に落ちたことについて否定的な声が多数上がっていた。科研費もそうだが、研究助成金を獲得するための書類を制作する労力・時間に比して採択率が低すぎることは、やはり研究者にとっては辛い。勿論一方で、書類を書くだけで年間数百万から数千万もの助成を、それも税金の中からいただくわけなので厳しくて当然という声があることも承知している。
私自身、大学院生の頃は、実は学振に応募したことがない。恥を忍んで言えば、当時その存在を詳細には知らなかった。指導教官が理事長を務める財団法人の語学学校でイタリア語を教えたり、雑務を行ったりという「バイト」に明け暮れていた。今にして思えば、博士課程の大切な時期に研究をほとんどしていなかったことに後悔もあるが、おかげさまで当時金銭的に困ることはまったくなかったことも事実だ。当時イタリアブームが来ていたこともあり、博士課程に在学しながら、いくつかの大学では非常勤を担当させていただいていたし、上記の語学学校でほぼ毎日働いていたこともあって、就職した同期の学生に負けないほどの給料はあったと思う。
大学院生を育てる立場になり、私の学振体験の欠如はかなりマイナスなのは確かである。時代や研究環境の違いを理解した上でしっかり支援していかなければならないし、優秀な博士人材育成のためにも、金銭的な助成の増加を願うところである。